世界の蜂の養蜂の歴史
貴重な栄養源、保存食であるはちみつは、世界中どこでも珍重されていました。古代エジプトでは特権階級のみ食べることが許され、はちみつには税金がかけられていました。ローマでは近郊で採れるはちみつだけでは足らず、わざわざシチリアとギリシャから輸入していたほどです。イギリスのウェールズ地方では農民が年貢の代わりにはちみつ酒を納めていたそうです。
ギリシャ
ギリシャ神話の最高神ゼウスは、クレタ島の洞窟の中に住んでいた子供時代、ニンフ(妖精)によって山羊の乳とはちみつで育てられました。イダの山で採れるはちみつが大好物だったと伝えられています。神聖な洞窟は不死の領域であり、火のように熱いミツバチに守られていたのです。またその孫、太陽神アポロンの息子は養蜂神アリスタイオスで、人々に蜂の飼育を広めました。
スペイン
紀元前6000年頃に描かれたスペインのアラーニャの洞窟の壁画には、はちみつを採取する人の姿が描かれています。
エジプト
旧約聖書の「出エジプト記」で、モーゼに率いられてエジプトを脱出したイスラエルの民は、神が約束した地カナンを「乳と蜜の流れる地」と憧れをこめて呼んでいます。もともと乳や蜜はその栄養価や味わい、人を虜にする優しい甘味が「恵みと豊かさ」のシンボルでした。
古代エジプト文明においても、蜂を飼い、蜜で巣を満たし、燻煙器で蜂を眠らせ、蜜を採取している人の様子が壁画に描かれ、既に人々が養蜂らしきことを行っていたことがわかっています。リスタイオスで、人々に蜂の飼育を広めました。
アメリカ大陸
メキシコやブラジルなどでは古代インディオの時代からはちみつやはちみつ酒は宗教的な儀式に欠かせないものでした。マヤの伝承では、ミツバチは地の中心で生まれ、火山の火の粉にそっくりで、金色で熱く、人間を無知から目覚めさせるために地上に遣わされたのだとされています。
北アメリカに上がっても先住民族シャイアン族の間には「はじめの人間は野生の蜜と果実を食べて、飢えを知らなかった」という伝説が残っています。さらに北に住むカナディアンインディアンは、夏の間に採れたラズベリーをはちみつに浸けて長い冬の保存食にしていました。
メソポタミア文明
メソポタミア文明においてもミツバチを飼い慣らし、はちみつを採取していた事実が現在のトルコ、カッパドキア近くの遺跡から知ることができます。新石器時代のトルコの鉱脈に洞窟壁画が発見され、紀元前6500年前のものといわれています。
蜂の生態
働きバチの一生
約1ヶ月の寿命の中で働き蜂の仕事は日齢が進むにつれて移り変わります。前半の2〜3週間は内勤期、後半の1〜2週間は外勤期で、この時期に蜜の採集や花粉媒介をします。
ニホンミツバチ飛行距離(野生種)は約2キロ
と一般には言われています。ただ、近くに蜜源が無ければニホンミツバチでも6キロ以上の行動範囲を飛んでいることは実験で確かめられているといわれています。ニホンミツバチに限らず、巣からより近く、より豊富にある蜜源からミツバチは優先的に採餌しますので、普通は、両種とも500m~2km位が主な採餌範囲になります。
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